2010/12/29
年末のご挨拶
2010年は、事務所として大きな転換となった年でした。2009年末に長岡京に支所を開所し、各種の業務改革に取り組みました。また、里内弁護士、青野弁護士の育成にも力を入れましたところ(本人は育ててもらったというより仕事に追われたという感覚かも知れませんが)、二人とも期待に応えて、この1年で大きく飛躍してくれたように思います。
残念だったのは、2010年度は新人の採用ができず、来期も新人採用は見送るということとなり、法曹養成に積極的に取り組んできたという我が事務所にとって雌伏の年となったということです。ただ、この問題は、ボランティア的に社会貢献するということではなく、事務所単位での競争力の強化にどう取り組むのかという観点で考えるべき時代が到来しているように思いますので、今後は、新人の採用よりも経験者の中途採用に力点を置くことも検討し、そのノウハウを蓄積してゆくべきではないかとも考えております。
いずれにしても、2010年は、宇都宮会長の当選から始まり、日弁連内に法曹人口政策会議が設置され、総務省からも法科大学院のあり方について批判的な報告が提出されるなど、私がこれまで取り組んできた法曹人口政策が大きな転換を迎えようとする年になりました。2009年までは外野から物を言っていた私が、2010年には政策会議のメンバーとして日弁連に直接にもの申すことができるようになったのですから、2011年は、更に大きな政策転換が実現できるよう微力を尽くそうと考えております。
また、従来とおり、評論家のような政策論議に留まるのではなく、法曹養成や弁護士の活動分野の拡大にも関わるべく、修習生指導や就職支援、法律相談センターの拡充などの活動にも積極的に取り組んでゆこうと考えております。
今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
皆様よい年をお迎えくださいませ。