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弁護士法人 白浜法律事務所

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白浜の思いつき
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2012/04/18

花の寺(勝持寺)

京都の西山観光ネタということで、桜の花がきれいな勝持寺のことを紹介します。
勝持寺は、平安時代から続く由緒あるお寺で、最近では、大河ドラマの平清盛にでてきた佐藤義清(のりきよ)、つまり西行が出家したお寺ということで話題になっていて、境内には西行桜があります。
4月14日の土曜日は、午前中は雨でしたが、午後から晴れたので、でかけてみましたが、ちょうど満開というところでした。
境内の中は、こんな感じです。
IMGP3846.JPGのサムネール画像
桜は、こんな感じです。素人の撮影なので、ご容赦ください。
IMGP3844.JPG
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IMGP3836.JPG
西行桜がこれです。
IMGP3847.JPGのサムネール画像
嵐山からはかなり離れていますが、観光客も少ないので、穴場と言えます。しかし、交通の便に難点があるので、タクシーなどででかけた場合には、貸切にして待ってもらっていないと、帰りに困ることになります。
近くには、大原野神社があります。ここにもきれいな桜があります。
IMGP3855.JPG

2012/04/16

修習生の就職指導

修習生の就職環境は、年々厳しくなっています。この現状に身近に接する度に、学費を払ってまじめに勉強してきた卒業生が就職に困っているという事態を、法科大学院は真剣に考えるべきだと思います。正常な就職ができないのに、資格だけは取得できたからいいでしょうというようなことでは困ります。法科大学院への志望者が激減しているのは、司法試験の合格率の問題ではないはずです。志望者が減っているのは、合格しても就職が困難になっているということが広く知れ渡るようになってきているからだということを、真摯に受け止めてもらう必要があると思います。
そもそも、法科大学院は、学生が司法試験を受験する前に、卒業させて世間に送り出してしまいますから、就職のお世話をすることは構造的にも難しいということになりがちです。結局、我々弁護士が修習生の就職指導を行うことになっています。この数年、私は、身近な修習生には、かなり細かな就職指導をしています。私は、縁あってお預かりした以上は、立派な社会人になっていただきたいと思って、修習指導に臨んでいますが、肝心の就職ができないということだと、そもそも一体何のために勉強してきたのかわからなくなってしまうということになってしまうので、できる限りの援助をしたいと思っているわけです。
皮肉なことに、法科大学院ができるまでは、修習生と言えばそれだけで就職ができたという時代が続いていました。そういう時代が続いたためでしょうが、修習生側も就職戦線にどう取り組むかということに関する情報やノウハウの蓄積ができていません。このため、ちょっとした指導を受けただけで、就職ができたりします。例えば、修習生の感覚では、事務所訪問の場で、その事務所に対して、「どんな事務所ですか」とか、「先生は主にどんな仕事をされているのですか」と質問したりすることは至極当たり前のことになっています。しかし、訪問して初めて訪問先のことを知るというようなことは、通常の企業訪問ではあまりないことだと思います。このため、私がやっている就職指導は、訪問先のことをきちんとリサーチしてから事務所訪問に臨めというような基本中の基本から教えることになっています。その上で、履歴書の書き方とか、面接での応対の仕方とかを指導するだけでも、就職戦線での勝ち残り方が全然違ってきます。
そんなわけで、今年も、私が少し指導させてもらった修習生から、既に就職が決まったという報告をいくつかいただいているので、私の就職指導のノウハウも蓄積されてきたことを実感しています。実のところ、自分自身が修習生のときには、まともな就職活動などしていなかったので、私自身も手探りでやってきたことなので、最初はどれだけ効果があるかわからなかったのです。
しかし、私としては、本来、就職指導などは修習指導担当弁護士の仕事ではないと思っています。弁護士がどんな仕事をするべきなのかとかの精神論とか、尋問や法律相談などの技術論とか、法律論を教えるのが本来の指導担当弁護士の仕事だと思うのです。就職問題に気を遣い続けねばならないような修習制度の下での法曹養成の仕組みが続くことが、本当に社会のためになるのかは、大いに疑問です。法科大学院側の経営上の利益確保のために資格の付与率の上昇のことを考えるよりは、試験に合格した学生が充実した修習ができるよう、社会需要に応じた法曹の供給となることを第一に考えてもらいたいとつくづく思います。供給を需要に合わせて過剰供給を抑制することが、合格することへの希望が大きくなって、法曹志望者の増加につながるのではないかと思うのです。
左京区大原の里の菜の花
IMGP3821.JPG
撮影者:白浜徹朗 2012/04/14
修習生に春が来ますように

2012/04/13

新年度の開始にあたって

最近は忙しくて、ブログの更新が全くできておりませんでした。最近、ようやく仕事に追いついてきましたので、仕事が遅れているのにブログは書くのかというご批判を受けることもなかろうと思い、遅れ馳せながら、4月の年度初めにあたっての抱負を書いておくことにしました。
昨年度は、法曹人口問題と司法修習の問題にかなりの時間を割きました。できる限りのことはさせていただいたと思っています。ただ、法曹養成の現場は、極めて厳しい状況にあるのは間違いないところであり、私一人が動いたところで、どうすることもできないほどの状況になってきたということを実感しています。
法曹人口問題については、日弁連の会長選の結果いかんによっては、日弁連としての仕事に関わることができるかどうかはわかりませんが、司法修習の関係では、今年度も、京都の修習委員長は続けさせていただくことになりました。今年も、不合格者がでないための小さな改革とか、就職支援の活動を続けてゆこうと思っています。
司法修習委員会の仕事は、司法修習生の法律実務家としての能力の向上のための機会の設定など充実した修習ができるための環境整備の仕事が主なものであるべきであって、就職支援は、本来業務ではありません。しかし、就職ができないということになれば、その人の人生が大きく暗転することになります。同じ世代の子どもを持つ者としては、他人事ではありません。就職支援の仕事は、無謀な作戦に参加させられた現場指揮官に課せられた犠牲者を少しでも少なくするための作戦行動のようなものですが、現場にいる者としては、現場レベルでの小さな勝利(就職確保はその人にとってみれば大勝利ですが)に貢献できれば、それだけでもありがたいことですから、少しでもお役に立てればと思い、就職支援の活動は続けてゆきたいと思っております。

2011/12/19

新司法試験と現行型司法修習

現行型の司法修習は、65期で終わります。この現行型の司法修習を受ける人は、旧司法試験に合格された人を予定していて、新司法試験の合格者が現行型修習を受けることは予定されていなかったと思います。
ところが、新司法試験を合格された方の中に、現行型を受けていた人がいたのではないかと思われる統計データがあるようです。
つまり、新60期以降の現行型修習の修習生の数は全ての期で旧司法試験の合格者数よりも多いようですが、他方で、新60期以降の新修習の修習生の数は新司法試験の合格者数よりも全ての期で少ないようなのです。
これは、新司法試験に合格したけれども、修習に入る時期を若干遅らせて、現行型修習を受けた人が相当数いると考えない限り、説明できないように思います。
理由としては、現行型修習は、東京や大阪などの大都市に限定されていたために地方都市での修習に回されることがないということが考えられるのかも知れません(あくまでも推測に過ぎませんが。)。しかし、66期以降は、現行型がなくなるために、この裏技は使えないことになりました。
なお、この統計データ、特に新司法修習の修習生の数が新司法試験合格者数よりも少ないということは、修習辞退者は昔からいたのであって最近になって増えたものではないということを示すものとして引用されることがあるようです。しかし、この3年の間で、新司法修習の修習生の数と新司法試験の合格者数との差は、比率としても、数としても、増加傾向にあるようですから、司法試験に合格しても修習しないという選択をする人が増加傾向にあることは否定できないと思います。今では、50名を超える人が修習しないという道を選んでいます。
法曹養成の現場の状況の変化は、1年ごとに急激に進んでいます。今後は、法科大学院からの中退が増えるということになるのかも知れません。