【白浜法律事務所報】京都で弁護士・法律相談ならお任せください。

弁護士法人 白浜法律事務所

0752233444
0752233444
お問合せ

白浜法律事務所報

2014 初春号 vol.10 白浜法律事務所報

バックナンバーはこちら

2014 初春号 vol.10 白浜法律事務所報

平成26年の年頭にあたり

弁護士 白浜徹朗

旧年中は、大変お世話になりました。また、今年も、弁護士及び事務職員一同日々精進して参りますので、よろしくお願い申し上げます。

さて、この度、事務所に大杉光城弁護士を新たに迎えることとなりました。事務所全体としては、取り扱う事件数や事件規模などが増大している中、弁護士の数の補充ができておりませんでした。そのため、大杉弁護士の加入によって、より充実したリーガルサービスを提供できると思っております。人員の増強だけでなく、それ以上に、本年は、当事務所の飛躍の年にしたいと思っております。
大杉弁護士は、新潟出身です。そのせいか、非常に粘り強い性格の人物です。また、法学部ではなく経済学卒ですので、その経歴を生かして、新たな視点で事件に取り組んでくれることを期待しております。趣味も豊富な人物です。コンピューターにも詳しいと聞いています。今後、フレッシュな感覚で京都の事件を取り扱ってくれるものと期待しております。

私白浜は、既に弁護士としては27年目に入ることになりました。ベテランという域に入ってきたということもあり、この数年、司法修習という法律家の養成の分野のお仕事をさせていただいておりましたが、平成25年3月末を持ちまして京都弁護士会の委員長職を退くことになりました。委員長職をする中で法曹養成について色々と思うところがあり、昨年は、「司法崩壊の危機」という本を共同執筆させていただきました。この本で指摘させていただきましたとおり、日本の法曹養成のシステムは危機的な状況となっており、いわゆる中坊イズムに基づいた改変が失策だったことが明らかになりました。今後は司法手続を利用される方々への影響も危惧される事態となってきております。このことに白浜としては強い危機感を持っておりますので、引き続き、この法曹養成システムの是正運動に取り組んでゆこうと考えております。この是正には最終的には世論の支持が必要ですから、皆様にも、関心を持っていただければと思います。

ところで、当事務所では、弁護士の数が増えてきたということもあって、同種事件の集中による得意分野の形成ということを意識した事件配転をしております。言うまでもなく、遠山弁護士は、刑事事件のスペシャリストとして全国的にも有名な弁護士の1人になっています。拝野弁護士は成年後見の分野の事件、里内弁護士は離婚や子どもの面会交流、親権等家事事件、青野弁護士は交通事故や労働事件を集中して受けてもらっています。私は、債権回収の仕事を長年扱って参りましたが、この数年は、建築や境界、通行権関係の仕事が増えておりますし、お年寄りの認知症をめぐる事件も数多く扱わせていただきました。このような事件の集中は、事件の集中に伴ってノウハウが蓄積できるなど、弁護士としての得意分野を形成することにつながり、お客様のニーズにもよりお応えできることが経験的にわかってきたように感じております。今後は、それぞれの弁護士の得意分野ということにも着目していただければ幸いです。
大杉弁護士も、今後精進して、何かの得意分野を作り上げてゆくものと思いますので、他のスタッフ共々、今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

 

 

周防監督のすごさ

弁護士 遠山大輔

皆さんも、周防監督のことはご存じだと思います。「Shall we ダンス? 」が一番の代表作でしょうか。12月に開催された京都弁護士会主催のイベント「憲法と人権~それでもえん罪は起こっている」で講演していただくにあたり、そのお人柄に触れる機会がありました。私はファンから大ファンになりましたので、今回は、そんな周防監督の「極める」すごさが分かる3つのポイントについて書きます。

1.映画「それでもボクはやってない」がすごい!
痴漢えん罪事件に巻き込まれた青年が主人公。周防監督は、たまたま目にした「痴漢事件で逆転無罪判決。被告人の友人らが犯行再現実験に協力し、無罪を証明」という新聞記事に興味を持ち、取材することになったそうです。その後、法律書を読むことはもちろん、ある事件の法廷、弁護団会議に出席し続けるなどの数年にわたる取材活動を続けられました。その結果、「刑事司法は、あまりにもひどすぎる」と感じ、この映画を撮られたそうです。
私は映画館に見に行きましたが、私が普段活動している様々な場面が極めてリアルに再現されていました。「極めて」リアルすぎて、「自分はいつもこんなに理不尽な世界で戦っているんだな」とあらためて気づかされ、上映が終わってもしばらく立ち上がれませんでした。

2. 映画「終の信託」がすごい!!
尊厳死をテーマにした映画。圧巻なのは、ラスト25分の検察官による取調ベ。検察官が延命治療を中止した医師を「殺人罪」で取り調ベる様子が息つく間もなく展開します。ちなみに医師役は周防監督の奥様である草刈民代さん。周防監督にお聞きすると、「それボク」の取材を重ねる中で、「取調ベは捜査官のストーリーを押しつける手続でしかない」ことの問題性が大きいと感じられ、この映画を撮影されたそうです。
私自身は検察官の取調ベを受けたことがありませんが、これまでにたくさんの依頼者から聞いた検察官の取調ベにおける「あるある」がちりばめられています。間違いなくリアルなはずです。もし、知人の方が検察官に呼ばれていると聞いたら、是非この「極めた」映画を見るように勧めてください。揺るぎない覚悟が持てます。

3.法制審特別部会での活躍がすごい!!!
元厚労相局長の村木さんのえん罪事件をきっかけとして、取調べの可視化を制度化する動きが本格的なものとなりました。現在は法制審の特別部会で議論が戦わされています。
しかし、えん罪を生み出す危険性の高い現在の刑事司法をよりよいものにするために始まったはずの特別部会では、取調ベの可視化は例外的なものにして、盗聴などの捜査手法を拡大しようと検察・警察出身委員がまさに「焼け太り」というべき議論を展開しています。
周防監督は、そこに委員として参加され、村木さんのえん罪事件を忘れたかのような検察・警察出身委員、あるいは学者委員と激しく議論しておられます。まさに刑事手続の取材と分析を「極めた」人物として、活躍しておられるのです。
最後まで頑張っていただき、私たちも支援を続け、取調ベの可視化が例外なく実現されることを願います。
周防監督の「極める」すごさ、おわかりいただけたでしょうか。最新作は、平成26年公開の「舞妓はレディ」。久々のエンターテインメント作品です。これまた「極めた」作品になっていると思います。是非劇場でご覧ください。

 

 

初心を思い出して

弁護士 拝野厚志

1.昨年12月より当事務所にも大杉光城弁護士が入所しました。主として主たる事務所の事件を担当することになりますが、長岡京事務所の事件を手伝ってもらうこともありますので、その節は皆様、同弁護士をよろしくお願いいたします。昨年は採用の関係で修習生の方々と接し、自分自身の修習時代を思い出したりしました。今回は司法修習の思い出などをつづってみたいと思います。

2.司法修習は現在、残念ながら貸与制(貸付を受け修習終了後に返還する)となっておりますが、私の頃はまだ給費制(公務員として給料を支給される)でした。世の中に支えてもらって修習させてもらっているとの思いがあり、少しでもたくさんのことを吸収して修習を終え、世の中に恩返しをしたいと強く思っておりました。
私は小規模庁で修習しましたので配属された修習生の数も少なく、それこそ文章の「てにをは」から添削されるなど、各修習先でたっぷりと指導していただきました。同じ配属先となった同期の修習生も意欲に溢れた者ばかりであり、互いに刺激し合いながら、修習に取り組むことができました。期間は従前の期間に比べれば短くなっておりましたが、それでも1年間、実際の事件に接し学んだことは重要なことばかりであり、弁護士として仕事に取り組むうえでの礎となっています。
今、思えば恥ずかしくなるようなことも言っていましたが、事件の方針や法的問題について自分の意見を述べたり疑問をぶつけていました。指導担当はそれに対し対等な立場で(と一方的に思っています。)、意見を返してくれました。修習先では誰もが現場を見ることの重要性を強調されており、現場を見ることができなくなったら引退の時とまで言われた弁護士の先生もおられました。現場とは場所に限らず人や物も含みますので、「現場」というより「現場主義」という方が正確かもしれません。この「現場主義」は私自身が事件に取り組むうえで絶対に外してはならないポイントとしていつも肝に命じております。

3.人と会えば心に残ることがあり、それこそが何よりの宝物と思いますので、本年は人や事件との出会いを積極的に求めていきたいと思っております。
また、これまで多くの方からいろんなことを学ばせてもらったように、私自身も何かを伝えられるように努力していきたいと思っております。
本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

家庭に関する問題

弁護士 里内 友貴子

弁護士登録から6年目となりました。昨年は、特に家庭に関する事件をたくさん担当し、毎週のように(時には連日!一日中!)、家庭裁判所に通った一年でした。家庭裁判所は、家庭に関する事件について、法律的に白黒をつけるというのではなく、紛争の背後にある原因を探り、どのようにすれば、家庭や親族の間で起きた色々な問題が円満に解決されるのかということを第一に考えて、それぞれの事案に応じた適切妥当な措置を講じ、将来を展望した解決を図るという理念に基づいた裁判所です。
思えば、家庭生活と一言で言っても、それは色々な変化を伴う中で各人多様な家庭生活を営んでいるわけですから、常に平穏無事であるとは限らないものです。むしろ、どの家庭にも、大小の差はあれども一つや二つ、お悩み事を抱えている方が普通なのかもしれません。そんな時、以下の場面等では家庭裁判所を利用することで、よりよい解決ができる場合も多いように思いますので、ご参考にしていただければと思います。

~出生に伴って~

◦自分の子どもであるということを相手(父)に認めてほしい!

~未成年時代~

◦子どもの財産を管理する人がいない!
◦子どもに対する虐待がある!
◦子どもが非行に関わってしまった!

~夫婦に関して~

◦夫(妻)が生活費を渡してくれない!
◦親族同士の仲違いをどうにかしたい!
◦夫婦(内縁関係)のもめ事を解決したい!
◦夫(妻)の浮気相手に対して何とか言っていきたい!

~親子に関して~

◦親権者になりたい!親権者を変更したい!
◦離れて暮らす子どもと面会したい!
◦養育費を請求したい!養育費を増(減)額してほしい!
◦養子縁組を解消したい!

~高齢化に伴って~

◦判断能力が弱ってきた時の生活をどうにかしてほしい!

~相続に伴って~

◦故人の借金を引き継ぎたくない!
◦遺産相続について遺族間で取り決めしたい!
◦出てきた遺言書をきちんと取り扱ってもらいたい!

以上、代表的な場面を列挙しましたが、その他の場面についても家庭裁判所では様々な手続が用意されていますので、どうぞお気軽に弊所までお問い合わせ、ご相談いただければと思います。
私は、これまでたくさんの案件を経験する中で、特に家庭に関する事件は、法律的な観点からの判断はもちろん、それに加えて相互の感情的な対立を解消することをも求められていることを強く実感しています。このことを肝に銘じ、今年も引き続き、依頼者の皆様の気持ちに寄り添うことを大切にして、リーガルサービスを提供させていただく所存です。

 

 

権利保護保険の拡充と自戒

弁護士 青野 理俊

今、弁護士会あげて取り組まれている業務改革運動の一つに、「弁護士保険制度の更なる充実と安定した制度運用」、すなわち権利保護保険の拡大及び環境整備と紛争防止があります。
権利保護保険とは、保険の仕組みを利用して、訴訟費用、特に弁護士費用等に関する費用が保険金として支払われる保険を言います。
交通事故の分野では既に浸透してきておりまして、皆様の任意保険にも「弁護士費用特約」というオプションが付いているかと思いますが、これも権利保護保険の一つです。交通事故の任意保険の他、ご自宅の火災保険などに付けられていることがあります。
今、弁護士会あげて取り組んでいるのは、交通事故分野のみならず、もっと幅広い分野での法的トラブルに関して、弁護士費用等が保険金として支払ってもらえる保険の拡充です。
昨今では、各保険会社が「個人賠償責任保険」という保険商品が売り出されるようになっています。これは、例えばお子さん同士が遊んでいた時に友達をケガさせてしまった時など、ご自身又は家族が賠償責任を負ってしまったときの賠償金と一緒に弁護士費用等も保険金として出してもらえるというものであり、徐々に弁護士費用が保険として出してもらえる領域が広がってきています。しかし、この「個人賠償責任保険」も、ご自身又は家族が賠償責任を負ってしまった場合(要は訴えられた場合)にしか保険対象となりませんので、まだまだ権利保護保険の拡充の必要があると言えます。
このような権利保護保険が発達すれば、皆様が、相続や離婚などの家事問題や、残業代未払いや不当懲戒などの労働問題など、様々な法的トラブルを抱えてしまった場合にも、健康保険を使って医療サービスを受けるのと同じように、権利保護保険を使って法的サービスをもっと利用できるようになります。現に、日本の法体系のもととなったドイツやフランスでは権利保護保険が非常に発達しているとの報告があります。
しかし、このような権利保護保険が発達していくためには、弁護士自身の質を確保する必要があります。権利保護保険は、単に保険金が出たら良いというものではなく、その保険金で良質な法的サービスが受けられなければ意味が無いからです。
私は、京都弁護士会の業務推進委員会に所属し、その活動の中で権利保護保険の問題点の把握や拡充のための課題を検討しております。まずは、私自身の幅広い法的分野における努力と研鑽から始めたいと思っております。

 

ご挨拶と本年の抱負

弁護士 大杉 光城

はじめまして。この度、白浜法律事務所に入所することになりました大杉光城(みつしろ)と申します。
私は、新潟県新潟市で生まれ、司法修習で一昨年の暮れから京都に来るまで、ずっと新潟で過ごしてきました。そのような私ですが、司法試験合格後、ご縁があって京都で司法修習を行うことになると、すぐに京都の魅力にとりつかれ、そのまま京都に残ることになりました。美しい街並みやお茶・能などの奥深い文化、そして、京都の人々の「おもてなし」の心に触れ、とても感銘を受けたことで、この地にとどまりたいと思い至った次第です。世界に誇れる由緒と伝統のある京都で弁護士としての第一歩をスタート出来たこと、大変光栄に感じております。今後は京都を第二の故郷とし、京都の皆様のお役に立てるよう頑張ります。
私が京都に来てから始めたことの一つに、茶道(裏千家)があります。私はまだまだ初心者ではありますが、茶道は本当に奥が深く、学ぶものも大変多いと感じています。茶道では、様々な所作を身に付け、お客様をもてなす技術と精神を学びます。他方、私自身、京都の方々から様々なおもてなしを受け、大変感銘を受けました。これからは茶道を通じて学んだことを弁護士業務にも活かし、専門知識・技術の研鑽を重ねるとともに、一期一会を大切にして京都の皆様に精一杯のおもてなしをしたいと思います。
さて、私の弁護士としての業務は、今年から本格的に始まります。司法試験や司法修習を経てはおりますが、法律家としても、社会人としてもまだまだ未熟者です。しかし、未熟な私であっても皆様のお話を「聞く」ことは出来ます。また、新人ということもあり、他の弁護士には聞きにくいことも気軽に聞いていただけるところもあると思います。そこで、本年は、皆様に気持ち良く話していただけるよう「聞く技術」を身に付けることから始めようと思います。また、私は他の人との協調性を重んじる性格ですので、自分の考えを押しつけるのではなく、皆様とじっくり話し合った上で、ご一緒に最善の解決策を考えていきたいとも思っています。些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談いただければ幸いです。
お話をじっくりと聞かせていただき、どのような事件もひとつひとつ丁寧に取り組むことで、少しでも早く皆様からの信頼を得られるようになりたいと思います。誠実に、丁寧に、皆様のご期待に応えることが出来ますよう日々努力を重ねて参ります。皆様、どうぞ御指導、御鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

 

自分自身に戻る機会

事務長 田村 彰吾

昨今の法曹人口の急変については、時折報道もされておりますので、皆様もご存じかとは思いますが、司法試験制度の改変で、私たち法律事務所を取り巻く環境は年々変化しています。法曹人口の変動の可否については、所長の白浜や他の委員の先生にお任せするとして、変動の時代にも関わらず、おかげさまで弊所は大変忙しくさせていただいております。
皆様のお困りごとが私たちの仕事に繋がる部分も多いため、一概に喜ばしいことではないかも知れませんが、処理が追いつかなくなるのでは、と危惧する程にご依頼を頂くような状況となっているため、新しく大杉弁護士が加入することになりました。新しい仲間が増えることは純粋に嬉しく思っています。
ところで、弁護士ではない私も、特に去年の夏頃から、非常に忙しくさせていただいております。もちろん、私が法律相談をお受けしたり、訴訟活動を行ったりすることは出来ませんが、担当している事案の現場を見に行ったり、お打ち合わせに同席したり、毛色の違うところでは、弊所の新しいデータベースへの移行作業なども担当しており、目の回るような慌ただしさです。
そんな折、高校時代の同級生から連絡がありました。学年全体の同窓会を開催しないか、との誘いでした。懐かしい思いに駆り立てられ、二つ返事で了承したものの、どのメンバーも忙しくしており、打合せの目処が立ちません。12月初旬ようやく、呼びかけ人となる4人が集まり、どうやって開催準備をするかの打合せをしました。何しろ学年全体で500人超の大所帯でしたので卒業当時の住所に通知を送るだけでも大仕事になりそうです。結局、今年の初めに住所確認も兼ねた意向調査をすることだけを決めて、そのまま飲み会に移行したのですが、高校を卒業して20年以上も経つにも関わらず、当時、生徒会で学園祭や体育祭の準備をしていたときそのままの気分で意見を交わし、このときばかりはみんな高校生に戻って(今回はお酒も入りましたが)笑い合いました。
忙しくしていると、時折、自分を見失い、与えられた役割に押しつぶされそうになりながら働いてしまうことがあります。そんなときに、役割やしがらみに関係なく「自分自身」に戻れる機会があるというのは幸せなことかも知れません。自分自身に戻って笑い合える仲間がいることの幸せを感じつつ、今年もまた、忙しい日々を過ごしていこうと思います。

白浜法律事務所報バックナンバー